「共同親権 公開討論会」を企画しました---【赤石千衣子氏 対 田中俊英氏】

 

認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長 赤石千衣子さま

「共同親権 公開討論会」を企画した経緯について

                                                                    2020年12月18日

                  石井政之 (ユニークフェイス研究所 共同親権研究会・川崎 代表) 



 はじめまして。この公開討論会を田中俊英氏(一般社団法人officeドーナツトーク代表)と共同企画した石井政之(ユニークフェイス研究所、共同親権研究会川崎)と申します。


 この「共同親権 公開討論会」を企画した経緯について、発案者のひとりである石井から説明いたします。



昨年(2019年)、田中俊英氏が「劣化するNPO」というテーマで都内で講演したとき、赤石千衣子氏と議論をかわした、と田中氏から聞きました。

一部のNPOがミッションから逸脱した行動をとっている、と発言する田中氏に対して、赤石氏は異論を語り、双方の討論がはじまった、と。このとき、ふたりは初対面であり、双方ともに意見と立場が違うことを確認できた、と田中氏から確認しています。


その後、田中氏は、Yahoo!などのメディアで単独親権制度の弊害(実子誘拐による家族の崩壊、子どもの貧困、実子拉致被害者など)についてのオピニオンコラムを積極的に書き始めます。

同時期に、赤石氏は、森まさこ法務大臣(当時)に、面会交流と養育費取り立てを切り離して議論することを要望し、国として養育費取り立てを進めて、シングルマザーの貧困解決に舵を切るようにロビー活動を進めていきます。


2020年秋には、さまざまな理由で実子誘拐された被害者を中心に「子育て改革のための共同親権プロジェクト」をスタート。当事者が実名顔だしで、共同親権制度を求めるために活動を開始しました。


この熱い政治状況のなか、共同親権の是非について、異なる立場での公開討論会が必要である、と私(石井)は強く感じるようになりました。


20年来の畏友である田中氏に対談を提案して快諾。
対談相手は赤石千衣子さんしかありえない、と意見が一致しました。


赤石氏は、いまや森まさこ前法務大臣に影響力をもつばかりか、最大野党である立憲民主党にシングルマザー支援のための意見をつたえ、政策に大きな影響力をもつ政治活動家になっている、と私たち(石井と田中)は考えています。つまり、赤石氏はまぎれもない公人であります。


公人に対して、世界が注目する共同親権についての議論を申込をする方法として、公開形式を取る決断をいたしました。


たんなる対談の申込ではない、公開討論会の申込であります。


赤石氏にとっては、唐突な提案にみえるかもしれません。しかし、赤石氏が、これまで実行してきたロビー活動は、共同親権について深く考えている関係者(実子誘拐(拉致・連れ去り)の被害者、DV被害の当事者たち)にとっては、激しい論争を巻き起こす政治的課題であります。


その中心で、政治活動をしてきた赤石氏には、社会に対して説明する「説明責任」が生じている、と私たち(石井と田中)は考えています。


年末年始でたいへんご多忙の時期だと思いますが、ご検討の上、公開討論会の参加の諾否の回答をよろしくお願いいたします。



「共同親権 公開討論会」について

問い合わせ先 

共同親権研究会川崎 石井政之 uniqueface@gmail.com

共同親権研究会大阪 田中俊英 office.donutstalk@gmail.com


石井政之 略歴。

ライター。ユニークフェイス研究所代表。1965年名古屋出身。顔などの外見に疾患外傷のある当事者支援のNPO法人ユニークフェイスの設立者。同法人解散後に、ユニークフェイス研究所を開設。外見と社会についての文筆活動を展開している。著書に『顔面漂流記』『肉体不平等』など多数。共同親権研究会川崎代表


田中俊英 略歴

一般社団法人officeドーナツトーク代表。1964年香川県生まれ。2003年大阪大学大学院修了。13年に内閣府「困難を有する子ども・若者及び家族への支援に関する調査研究」企画分析会議委員を務めた。現在、ドーナツトークで不登校やニート、ひきこもりといった子供と若者問題に取り組む。主な著書に『「ひきこもり」から家族を考える』(岩波ブックレット)など。共同親権研究会大阪代表

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「共同親権 公開討論会」 企画の主旨


2019年に提起された、共同親権国家賠償請求訴訟など、

単独親権制度のなかでの、実子誘拐被害者の人権回復運動が活発化しています。


同年、EUから、「日本国内の単独親権制度のなかで多発している実子誘拐(拉致、連れ去り)が、子どもの権利を侵害している」という決議がなされ、国際問題に発展しています。

その一方で、同じ時期に、赤石千衣子氏をはじめとするロビー活動の成果として、離婚後の片親にたいする養育費不払いの対応の強化について、国会の議論が活発化するようになりました。


これらの議論のなかで出てくる論点は、

世界の潮流である、共同親権に対して

賛成と反対という政治的な対立です。

日本の離婚後単独親権制度で、家族の問題は対応可能、という立場(共同親権反対)と、それではダメで共同親権を導入すべしという立場(共同親権賛成)の対立です。



田中俊英氏は、共同親権に賛成の立場で、

「共同親権研究会」を設立し、

虚偽DVなどによる実子誘拐の被害者に

寄り添う言論活動をYahoo!などのウエブメディアで展開してきました。


赤石千衣子氏は、シングルマザーの支援の立場から、

DV被害者の女性をまもるためには、単独親権が必要であると考え、

共同親権に反対の立場で、国会でのロビー活動をされてきました。


共同親権・単独親権の制度については、

政治的に重要なテーマであるにもかかわらず、

意見の異なる立場の人たちが対論する場はほとんどありませんでした。


現在の日本の民法【離婚後単独親権】では、

夫婦の別れが,親子の別れとなってしまう可能性が高いことが指摘されています。

構造的にシングルマザー(ファザー)を生み出し、

結果として、子どもの貧困が深刻化するという意見があります。

親権のゆくえは、未来の日本の家族のありかたを変えていきます。

単独親権制度のままでよいのか、共同親権に変えるべきなのか。

どちらの親権制度を選択するかは、日本の子どもの未来、幸福のありようが変わる大問題と言えるでしょう。

離婚後の親権のありようは,さまざまな論点での議論が必要な、社会問題です。

今回、私(石井政之)と、田中俊英が共同で企画したこの「共同親権 公開討論会」によって、日本の家族の親権のありかたが、どのように変われば、子どもの幸福につながるのか、を、共同親権の賛否の立場を超えて、明らかにしていきたいと考えています。

私(石井)は、この企画の共同立案者のひとりとして、共同親権に反対する代表的な論者のひとりである、赤石千衣子氏に、共同親権に賛成の立場で発言する、田中俊英氏の対談相手をお願いする次第です。


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以下、公開対談の素案です。


主催   共同親権研究会(大阪・川崎)

企画協力 ユニークフェイス研究所 石井政之


対談の日程候補  2021年 春。


対談の形式

会議室を借りて観客をいれる形式。またはオンライン形式。

赤石氏、田中氏の要望を確認したうえで話し合って決定する。


司会担当

 第三者の立場の人に依頼する。

 または、赤石氏と田中氏の両者で話し合って決める。


登壇者

■田中俊英 氏

一般社団法人officeドーナツトーク代表 、共同親権研究会 大阪 代表

■赤石千衣子 氏

認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」理事長


以上。


「共同親権 公開討論会」について

問い合わせ先 

共同親権研究会川崎 石井政之 uniqueface@gmail.com

共同親権研究会大阪 田中俊英 office.donutstalk@gmail.com


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「共同親権 公開討論会」で議論を深めたい論点の主旨


  この公開討論会を企画した石井政之(ユニークフェイス研究所、共同親権研究会川崎)と申します。

以下の論点について、田中俊英氏との公開の議論を希望します。

共同親権に賛成、反対の立場からみたそれぞれの論点について議論を深めたいと考えています。

ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。


① 実子誘拐(拉致、連れ去り)の現状をどう考えるか。

毎年、何万人もの子どもたちが、日本の単独親権制度のなかで、片親に連れ去られている。これをどう考えていくべきか。


② EU決議をどう考えるか。

2019年7月、EUは、日本国内の実子誘拐(拉致、連れ去り)を放置する法制度を批判し、子どもの権利を保護する観点から、共同親権を導入するように、という主旨の決議を採択しました。


③ なぜ赤石氏は共同親権を批判するのか。なぜ田中氏は共同親権に賛成するのか。

赤石氏は、長い間、共同親権を批判しており、国会内で共同親権に反対するロビー活動をされてきまた。なぜ、共同親権を批判するのでしょうか。

田中氏は、子どもや若者の不登校やひきこもり支援をしてきました支援者です。なぜ共同親権に賛成するのでしょうか。


④ なぜ、赤石氏は面会交流と養育費を分離すべし,と主張するのか。

 赤石氏は、国会内のロビー活動で、面会交流と養育費を分離せよ、と森まさこ法務大臣(当時)に提案しました。なぜ、面会交流と養育費を分離すべしと考えたのでしょうか。

 共同親権制度とあわせて,面会交流と養育費をセットで考えることは世界の常識です。なぜ、世界の動きに逆行するロビー活動を推進しているのでしょうか。


⑤ 上記の論点とは別に、赤石氏から別の論点の議論を歓迎します。


以上


2020年12月18日

石井政之 

(共同親権公開討論会 企画担当 / 共同親権研究会川崎 / ユニークフェイス研究所)


「共同親権 公開討論会」について

問い合わせ先 

共同親権研究会川崎 石井政之 uniqueface@gmail.com

共同親権研究会大阪 田中俊英 office.donutstalk@gmail.com